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Channel: 創苑の杜
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実践

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夏場の砂利の照り返しがきついので木を植えたい、と依頼が

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植え穴を掘ると所々に青色の土が見える

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これは強い圧力で圧迫されて水や空気の還元がされていない、いわば呼吸困難になった酸素不足の不健全土壌

専門用語でグライ土壌という。植物の成長にはマイナスの土だ

先日の大地の再生講座で勉強してきたことをいつやるか?今でしょう

深く掘った縦穴の底に炭焼きの際にできる粉炭を敷き、節を抜いて空気の出入りができるようにした廃材の太竹をその穴に立てる。植え穴の底に筏のように竹を並べ、炭、土を交互に敷いていく

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これから植える樹木の重さで底土が圧迫されないよう水と酸素が行き来できる適度な隙間を確保する効果がある

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それを何層か重ねその上に樹木の根を乗せる

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乾燥した竹の廃材は適度に割れがありその隙間を通って空気の行き来ができる。グライ土壌を含む掘った土に粉炭と燻炭を混ぜ込み根鉢の周りに埋めもどす

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不良な土壌だからと嫌うことなく改良を施して再び大地に戻す。なぜなら適切な改良をすれば土は育つものだから。先日の講座で矢野氏から習ったことだ

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造園資材メーカーから同じ効果のある酸素管なる製品が販売されているが、身の回りの自然廃材でも十分その役目は果たすのだ

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これで新鮮な酸素が土中に送り込まれるようになり、健全な根が育ち、やがて竹が朽ちる頃はこの竹に沿って絡みつくように根を伸ばし、土中に血管のような根系を作る

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健全な植物は健全な人を作る、そう信じて小さいことだが続けていこうと思う




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